20代転職でITベンチャーを検討している方へ(年収や市場動向・メリデメをご紹介)

20代・第二新卒向け転職

20代の方は、まだ転職未経験であったり、転職経験が少なかったりと、転職をしようとしてもどうしたら良いのか悩む事も多いと思います。私は10年以上IT系の企業に勤めており、転職も複数経験しています。特に、ITベンチャーと言われる比較的規模の小さい企業での転職経験が多く、20代の頃は色々と悩む事もありました。

そこで、本記事では自身の経験も踏まえて、20代でIT系の企業やITベンチャーへの転職を検討している方に向けて、業界情報や注意すべき点、転職によるメリット・デメリットなどをお伝えできればと思います。転職市場の動向などは、ベンチャー企業に限定する事が難しいため、IT企業全般の動向を中心にお伝えできればと思います。

IT企業の転職事情

まず前提として、よく聞く「ITベンチャー」という言葉の定義についてですが、明確な定義はありません。ベンチャーというと、定義が曖昧な部分もあるため、以下ではIT業界全体の転職市場について以下に記載します。

IT業界の動向

現在のIT業界ではDX・AI・IoTなど様々な分野が注目されており、国や企業でも特に強化すべき領域として重要視されています。また、技術革新のスピードも速く他業界と比べて非常に変化の早い業界です。毎年、注目される領域も異なり、日々新しいプロダクトもでてきていますので、今後も成長していく産業の一つと言えるでしょう。

転職市場

そんなIT業界の転職市場は、コロナの影響があった現在においても非常に活性化しており、デジタル人材が不足している企業も多いため、依然として売り手(求職者)市場であると言えます。

出典:経済産業省-IT人材需給に関する調査

上記の調査報告書によると、2030年には通常でも45万人・最大79万人のIT人材が不足すると言われています。
こちらの報告書からもわかるように、今以上にIT人材は不足すると考えられ、企業側からの採用ニーズもより高まっていくと言えるでしょう。

平均年収は?職種によって大きく変わる?

IT業界の平均年収は職種によっても様々で、コンサルティング業界や金融などの業界と比べると劣りますが、平均的には高い水準であると言えるでしょう。さらに、今後の伸びが期待される業界でもあり、いわゆるベンチャーと呼ばれる企業などでは、年功序列でない実力主義で給与が決定される事も多いため、20代などの若い方にとっては給料を大幅に引き上げるチャンスのある業界でもあります。

また、IT業界はエンジニアや営業職以外にも職種が様々存在しており、この業界で一定のスキルを身に着ける事で職に困るという事はなくなるでしょう。さらに、エンジニアからコンサルタント、デザイナーからエンジニアなど、比較的別のスキルを身に着けたり、職種を変更する人材も多く、後から別のキャリアへ変更することも可能な業界です。

職種別の平均年収については以下の調査レポートが参考になります。

出典:経済産業省-IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果

IT業界の転職平均回数は?転職が多い場合は採用にどう影響する?

IT業界は、他の業界と比べても比較的、転職の多い業界と言えます。まず、エンジニアなど一定のスキルを身に着ける事で、ある程度どこでも働く事ができるようになるため、個人事業主としてやっていく人もいれば、2年~3年ごとに転職を繰り返す人も多い業界です。また、大手ではなくベンチャー業界などはさらに顕著で、10年以上同じ企業で働いているという人はそこまで多くはありません。そのため、エンジニアなどの技術系の職種に関わらず、比較的人材の流動性は高い業界と言えるでしょう。

採用する側も、企業によって見方は様々ですが、勤続年数に強くこだわり採用する企業は、特に近年では少なくなってきている印象です。勤続年数より、どういったスキルや経験を持ち何ができるのか?これまでどんな事をやってきたのか?採用した時にどんな仕事ができるのか?といった部分で、その人の魅力や、自社との相性の観点の方が強くみられる傾向があります。

あまりにも短いスパンで転職を繰り返している場合は、採用側からのチェックポイントにもなりますが、その背景にある理由ややってきた事によっては、転職が多いからという理由だけでマイナス評価になるとは言い切れません。もちろん、企業の採用方針によって事なるため一概には言えませんが。

文系でもIT業界への転職は可能なのか?

文系の方でもIT業界への転職は可能です。転職したい企業やその職種によってはハードルが高くなる事もあるかもしれませんが、一部の企業を除いてはあまり関係ないと思われます。もちろん、企業側が採用したい人物像にマッチしたスキルや経験がなければ採用は難しいと思われますが、文系だったとしてもその採用要件に合致したスキルを持っていればそれだけで落とされるという事はありません。

また、どうしても今行きたい企業へ行けなかったとしても、他の会社で技術を磨いたり、必要なスキルを身に着け、一定の実績を作る経験をする事で、後から採用してもらえるケースもあります。文系だから理系だからという事だけで無駄にハードルを感じる事はありません。あなたがその企業に入ってできる事が何なのか?という事が最も重要になります。

IT業界へ転職するメリット・デメリット

IT業界で働く事のメリット

◆成長市場である

IT業界で働く事のメリットとして、まず成長市場であるという点が挙げられます。

グローバルで活躍している上位企業のほとんどはIT系の企業であり、新興企業で大きく業績を伸ばしTOP企業の仲間入りをしている会社も、近年では多くみられます。日本においても、IT企業の成長が著しく、デジタル化の文脈で国策としても重要視されているため、今後伸びる業界であるという事は間違いないでしょう。

成長市場に身を置く事で、今後よりニーズの高まるスキルが身につけられたり、給料アップの可能性が高まったりと、他の業界と比べても非常に大きな成長可能性を秘めた業界であると言えます。

◆給料アップの可能性が高い

上記に記載したように、業績アップにより給料が上がるという事も考えられますが、比較的専門的なスキルが身についたり、デジタル系の人材は現時点においても企業からのニーズが高いため、市場価値を高めやすく、転職による給料アップも将来的に見込んでいける業界であると言えるでしょう。

エンジニアの職種などは、AI化などが進み将来的に仕事がなくなるのではと話される事もありますが、仮にAI化が進んだとしても、そのAIシステムを設計したり、AIを利用する側にまわる事もできますので、ここ20年~30年においてはニーズがなくなる事はまずないと考えられます。IT業界にいる事で、自身のキャリアにおいても様々な選択肢が考えられますので、仕事に困る可能性は他の業界と比較しても低いと言えるでしょう。

◆専門スキルが身につき独立しやすい

IT業界においては、エンジニア以外にも、デザイナー、マーケター、営業など様々な職種が存在します。専門スキルとは、何もエンジニアだけの事ではありません。デジタル化が進んでいくにつれて、専門性を持った人材に仕事を依頼したいという企業が増えています。

この業界にいる人材自体が、企業側のニーズに比べてまだ多いとは言えないため、私の周りでも独立して成功している人や、大きな成功はなくとも、個人事業主として仕事に困ることなく、十分な収入を得ている人がほとんどです。営業職であった人も同様です。

当然、身に着けるスキルやご自身の頑張り次第ではありますが、他の業界と比べると、独立しても仕事に困る可能性が低く、一定の収入を得られる可能性が高い業界と言えるでしょう。

IT業界で働く事のデメリット

◆変化が多い

IT業界はまだ発展途上で様々な技術が次々にでてくるため、非常に変化の多い業界です。数カ月で業界の当たり前が変化したり、日々新しい情報が大量に更新されているため、企業としても個人としても変化についていけないと取り残されてしまう事が多いです。

一定の収入を得る程度であれば、そこまで変化への対応は必要ないと考えられますが、大幅なキャリアアップを望むのであれば、変化への柔軟な対応も一定必要な要素となるでしょう。

◆長く運営している企業が少ない

IT業界は他の業界と比べて、いわゆる「ベンチャー企業」と呼ばれる会社が多く、他の業界にあるような、数十年昔から創業しているような老舗大手企業が少ない業界です。大手で安定した収入を得たいという方にとっては、IT業界に限定してしまうと他の業界と比べても選択肢は狭くなると思います。

しかし、トヨタ自動車の社長が「終身雇用難しい」と発言したように、現在大手で安定していると言われている企業も決して安泰ではなく、逆に何もスキルを身に着けずに一つの会社に依存する事は、今後働いていく上では非常にリスクとなるでしょう。

現時点においては、創業から間もない企業が多いですが、身に着けられる経験やスキルを考えると、将来的にリスクの少ない業界とも言えるかもしれません。

ITベンチャーで働く事によるメリット・デメリット

IT業界と言えば、ベンチャー企業が多く存在していますので、これらの企業で働く上でのメリット・デメリットにも少し触れておきます。ただ、あくまで企業により文化は異なりますので、一般論として認識してもらえればと思います。

◆実力主義である

良くも悪くも実力主義の傾向が強いため、終身雇用・年功序列で給料が上がっていくような環境で働きたいと考えている人には向かないかもしれません。逆に、自分の実力次第でもっと給料を上げたり仕事の幅を広げていきたい、若くして稼いだり活躍したいと考えている人にとっては非常に良い環境だと思います。

◆裁量が大きい

ベンチャー企業の多くは、従業員数が少なく、各役割に応じた人材が十分にそろっている訳ではないため、任せられる仕事の幅や個人に与えられる裁量が大きくなります。そのため、言われた事だけやっていたい、単純作業だけで良いというような方には合わないかもしれません。

しかし、自分の頑張り次第でいくらでも仕事の幅や裁量を大きくできる可能性があります。手を上げれば、新しい仕事にチャレンジしたり、責任ある仕事を任せてもらえたりするチャンスはいくらでも転がっていますので、様々な業務の経験を積みたい人や、早くから責任ある立場で仕事をしたい方などにとってはこれ以上ない環境であると言えるでしょう。

役職においても、1年~3年で取締役に抜擢されたり、子会社の代表を任せられたりという事もあります。他の業界と比べ、チャンスは圧倒的に転がっています。

◆制度が確立されていない

ベンチャー企業は、創業間もない企業も多く、上記でも触れたように人も少ないため、制度や仕組みが整りきっていない事もあります。人によっては不満に感じる事もあると思いますが、その分、自らが制度を作ったり変えていく事も可能です。

他の業界や大手などだと、そもそも発言権がなかったり、聞く耳を持ってもらえないという事も多くあると思いますが、ベンチャー企業においてそういった会社は多くありません。

経営陣も、自ら会社を創っていくような人材を求めている傾向があり、変化が当たり前の業界であるため、凝り固まった価値観を押し付けるという事もそう多くはありません。会社によってしまうという事はありますが、平均的にみると他の業界や大手企業と比べても圧倒的に制度や仕組みを自らが作っていきやすい、変えていきやすい環境であると言えます。

他業種からITベンチャーを検討している方

現在あなたが大手企業に勤めているのであれば、上記に記載したような特徴を踏まえた上で転職を検討できると良いと思います。成長業界であり、整っていない分やれることやチャンスはたくさん転がっていますので、新しいキャリアを築きたい、このまま同じ仕事で定年まで働くのはつまらない・不安だと考えているような方にとっては、転職候補としては非常に良いでしょう。

実際に私の周りにも、異業種から転職してきて成功している人が何人もいます。ある人はITやWebの領域が伸びるから興味がある、ある人は今の業界で働いても給料はもらえるが実力も身につかないし仕事も面白くないから、などきっかけは様々ですが、選択を後悔しているという話を聞いた事は一度もありません。その人の性格や頑張り次第によるところもありますが、他業種からの転職も当たり前に存在しており、転職によるメリットも大きいと思います。

ご家族がいたりして、現状維持にこだわりたいという方は敢えて変える必要はないと思いますが、少しでも現状を変えたいと考えられているのであれば、一度検討してみると良いと思います。

ITベンチャーから同業界で転職を検討している方へ

今所属している企業や現在の仕事に満足していないのであれば、他のIT系の企業を検討するのも良いと思います。この業界にいればわかると思いますが、何十年も同じ企業で働いている人はそう多くなく、2年~3年で転職を繰り返す人も多いです。また、もしあなたが一度も転職を経験していないのであれば、企業によって任せられる仕事ややりがい、文化など様々ですので、まずはエージェントなどを通して他の企業を見たり、自身の市場価値を図るという事をしても良いと思います。

新卒の方

今後伸びる業界であり、中でもベンチャー企業は実力主義であるため、若くして成功したい、裁量が大きいところで働きたいと考えている方にとっては、非常にポテンシャルの高い業界であると言えるでしょう。例えば、3年はこの仕事をしなければいけないといった下積みのようなものもないため、新卒であってもいくらでもチャンスはあります。

今まで全く検討していなかったという方も、選択肢の一つに入れられると良いと思います。

女性で検討している方

昔の価値観に縛られたり、古い制度も少なく、専門的な職種も多いため、IT業界は他の業界と比較しても女性が活躍しやすい業界と言えるでしょう。DeNAの南場さんをはじめ、経営者として成功している起業家の方も多く存在しています。

また経営者でなくとも、スキルや実力が重視される職種や企業が多いため、女性でも活躍しやすい環境は他の業界と比べても整っていると言えます。

実際の体験談

◆体験談(成功)

僕は38歳の時、誰でも知っている企業から、当時はあまり有名でなかったIT企業に転職した。周囲は反対した

結果から言うと、この転職は正解だった。僕は提示された高年俸とストックオプションで、億を越える資産を築いた。この転職が僕の人生を変えたといっていい

運が良かっただけだと人は言うだろう— りおぽん東に西に (@riopon1028) December 14, 2020

銀行から転職して2年、再び転職します。
大手外資IT企業勤務()となります。
今流行っている似顔絵アベンジャーズ達の仲間入りができるかも。笑

2年前にリスクとって転職して良かった。— ケシゴム (@prg_rmeraser) November 28, 2020

数年前、こんな世の中になるなんて想像出来なかったけど、僕自身は仕事に関して、影響ほぼ無いのでIT業界に転職してホント良かったと思ってます😭— グッチー🐱🐶🐬 (@masya_102) November 25, 2020

◆体験談(失敗・後悔)

成長したいならコンフォートゾーンを出ましょう

僕の場合はアパレルからITに転職した

スピードも成果も5倍求められるようになった

最初は周りのレベルに付いていけず転職を後悔したこともあった

でも必死に食らいついてたら勝手に成長した

環境が人を作る

だからこそ厳しい環境に身を置こう— おと|正しい努力とキャリア (@oto_biz) October 3, 2020

就活失敗したと嘆く人を見かける。でもIT業界ではその企業で一生終える必要性はない。転職しやすいから。スキルを高め、実績を作り転職すればよいだけ。僕の会社同期でもGAFAへ転職し1000万超えはたくさんいる。キャリアはいつでも切り開ける。#今日の積み上げ #プログラミング初心者— ひろぽん@相互フォロー支援垢 | フォロバ100% (@hiro_businessZ) January 30, 2021

まとめ

少しは参考になりましたでしょうか?どんな業界、どんな職種の仕事をするかは人によって良し悪しも別れるため正解はありません。しかし、私自身10年以上IT業界やベンチャー企業で働いた経験を通して、この業界で経験が積めて非常に良かったと思っています。

また、最初の就職時は考えてもいませんでしたが、今思えば、将来の事を踏まえても一番良い業界を選択できたと思っています。あくまで、あなたがやりたい事次第ではありますが、未来があり、チャンスの多い業界ですので、積極的に検討してみてはいかがでしょうか。この記事が少しでもあなたの転職活動において参考になれば幸いです。